新製品発表 国内初のS-JQA認証の医療機器用リチウム蓄電装置 ME3000 (LEMURIAブランド)

 医療機器用カスタム電源開発会社 ナユタ(浜松市東区)は医療機器向け蓄電装置事業としてLEMURIA(レムリア)ブランドを立ち上げその最初の製品として医療機器用リチウム蓄電装置 「ME3000」を発表しました。

 医療機器用リチウム蓄電装置LEMURIA 「ME3000」は、国内初のS-JQA認証(2021年8月取得完了予定)リチウムイオン蓄電装置で医用電気機器の基礎安全と基本性能を確保するための製品安全規格であるJIS T 0601-1を取得。 海外においても同規格(国際規格ではIEC60601-1)を有しているリチウムイオン蓄電装置は少なく、非常に稀な製品となります。これにより、全ての医療機器のバックアップ電源として使用する事が可能です。蓄電容量は3,300Whで人工呼吸器(消費電力100Wの場合)が33時間連続使用可能。最大1,500W *1の連続出力が可能で、ワクチン冷凍庫のような高い突入電流を発生する製品でも耐えうる設計 *2となっております。

*1 電池電源供給時が最大1,500Wであり、商用電源供給時は最大1,300W(200Wは充電のため)
*2 環境や接続機器性能によって接続できない可能性もあります。事前の接続確認必要です。

 医療機器用カスタム電源開発会社として、約30年の経験と最新の電源技術を応用し、電気変換の高効率化に成功しました。これにより冷却用の外気口を取り除く事が出来ました。院内では様々な機器に対してアルコール消毒を行っており、その際にその薬液が外気口から侵入し、電気ショートによる発煙や発火が起こるケースがあります。LEMURIA 「ME3000」は外気口がなくなった事により、異物や薬剤混入のリスクがなくなり、より安心して院内での利用を可能にしました。また同様に外気口のファンが無くなった事で、より静音。入院患者様へのストレスを少しでも軽減することが可能となります。

 2021年10月頃から出荷を初め、初年度は500台の販売を目指しており、価格はオープン価格です。

 弊社製品である、非常用蓄電装置CUBOX(キューボックス)は、発売から10年以上を経過して尚、防災市場において継続販売しており、現在ではコロナワクチン用冷凍庫の可搬型バックアップ電源として多く採用して頂いております。東日本大震災、熊本震災、千葉洪水など、様々な災害を経験し、更に今回のワクチン用冷凍庫用バックアップ電源としての経験を積み重ねた結果、生み出された同製品。多くの病院、診療所はもちろんの事、老人介護施設などの福祉施設・避難所、大学などの研究施設や在宅医療など多くの場所で寄与される事と期待しています。

 LEMURIA(レムリア)というブランドを高め、次の製品開発も同時に推進していき、海外展開を視野に努めてまいります。

詳しくはこちら製品ページにて

 

災害医療現場で信頼できるリチウムイオン蓄電装置 CUBOX

2011年に発生した東日本大震災により、企業・自治体の防災対策、BCP(事業継続計画)対策に対する考え方が大きく変わりました。例えば東京都では、災害発生時に帰宅困難者となる社員が、3日間にわたり会社に待機できるよう備蓄をする条例(帰宅困難者対策条例・努力義務)が制定されました。災害時の備蓄といえば、水や食料、毛布等を思い浮かべますが、電気機器に囲まれた生活をしている我々にとっては「電源の確保」も不可欠になっています。

これに対してリチウムイオン蓄電装置 CUBOXは、スイッチひとつで稼働させることができるので、どなたでも簡単に電源の確保をすることができます。今後の防災・BCP対策(電源の確保)としては自家発電機・ポータブル発電機以外にも最低限の電力を確保する為に、誰でも使用できる蓄電池、バッテリーの導入は必須です。

災害医療現場で信頼できる蓄電池CUBOXは、精密機器への安定した電源として、活躍しています。

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